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プロフィール

栗田 剛志

Author:栗田 剛志
横浜在住の駆け出しコンサルタントです。
真の士(サムライ)を目指して、刀を磨き続けます。
「刀は錆びていないか・・・」
自問自答の日々です。
父親の興した会社を引き継ぎ、世の中の中小・小規模事業者を同士としてサポートしていきます。

営業力強化の支援
マーケティング戦略立案
店舗運営管理
販売員のマネジメント
ロジカルシンキング
を得意とします。

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191:【今まで許されていたことが受け入れられなくなった】

2010/04/19 (Mon) 06:00
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               日経ビジネスに見る「経済先読み・解読」 037号
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        「日経ビジネス2010年4月19日号 no.1537
              『間違いだらけの品質至上経営~良い商品は消費者が決める』」より


 「品質」に対する反応が過敏になっています。
 トヨタのリコール、花王エコナの特保返上に代表されるように、消費者の過敏な反応によって、企業が多大な被害を受けています。確かに、車であれ油であれ、一歩間違えたら命に関わる問題となるため、間違いがあってはなりません。
 ただ、ゼロリスクはあり得ないのです。ゼロリスクを求めすぎると社会全体が不利益を被る可能性があります。
 求めすぎる消費者とどこまで答えればいいかが分からない企業との間でギャップが生まれています。
 このギャップをどう埋めるのか。
 そのヒントが今週の特集にあります。

 工業ミシンで世界トップメーカーの「JUKI」は、高機能・高品質で売ってきました。その「JUKI」が、今まで苦手としてきた競争の激しく利益率の低い低価格市場に参入します。
 「価格競争とは一線を画す方針だったが、我々が攻めてはいかなくては逆に攻め込まれる」と中国での販売担当者はその理由を語っています。
 開発・生産現場は、ユーザーが求める水準を大きく超えても、自らが納得するまで作りこんでしまう傾向があります。これが、過剰品質につながり、価格を吊り上げています。良いものは高くても認められるというのは勝手な思い込みなのです。この意識を捨てなければこれからは生き残れません。
 例えば、縫う速度。従来は、1分間に8000回針が上下するものを、8割程度に抑えても問題は起こりませんでした。 縫い目の仕上がりについても従来の機種がこだわるほどのものは求められていませんでした。
 部品を減らせばコストは下がり、部品の材料費や在庫コストも下がります。部品を組み付ける工程を減らすことができるので人件費を減らせ、作業ミスの発生する確率も引き下げることができるのです。
 どうしても変えてはいけないポイント、例えば「縫っている間に意図が切れない」や「油が外に漏れない」、「壊れない」といったことは手を抜きません。
 ここに大きなヒントがあると思えます。
 
 毒入りギョーザで赤字決算が続いているJTは、トリプルチェック体制を敷いて事故の再発が起こらないようにしています。
 古紙配合率を守らなかった王子製紙は、問題を風化させないように従業員の意識改革を行っています。
 リコール隠しで会社の存亡の危機に立たされた三菱自動車は、品質情報の一元管理と品質管理にOB人材を活用することで対策を講じています。
 禁止物質の混入により回収騒動に巻き込まれたタカラトミーは、外部に委託していた検査を社内検査に切り替えて強化を図っています。
 これらの取組み、消費者の求める品質の水準を満たすには、多額のコストがかかります。北海道には、品質管理のための費用がかさんでしまい、倒産してしまった中堅企業もあります。
 コストをかけて品質管理をすることはとても大事なことですが、そもそも故障や不良に成り得る機能や部品を排除して品質を向上させる方が、我々中小・小規模企業にとってはなじむのではないでしょうか。

 エコナが店頭から姿を消してから半年、「花王」の尾崎社長は、このように語っています。
 「花王としては品質に関する危機管理をきっちりやってきたつもりだったが、世の中が変っていた。時代や社会の変化をとらえて対応していかざるを得ない。エコナの件は、花王が世の中の変化に追いついていけるかどうか、そんな警鐘だったようにも思う」
 この話、変わっているのは危機管理についてだけではありません。あらゆることに変化が生じています。この消費者の意向や社会の変化は、大手企業といえども捉える事ができていないのです。
 これって、我々中小・小規模企業にとってのチャンスではないでしょうか。

 問われているのは、消費者がどういう見方をしているのかを感知する社会に対しての感受性です。
 これを極めるのに必要なのは、大きな資本でも従業員数でもありません。消費者に真剣に相対する姿勢です。
 品質を規定するのは客観的指標だけではなくなりました。消費者や社会の価値観という定量化できないものとの相対感で品質に向かい合わなければならない時代なのです。
 昨日まで許されていたことが、今日になったら受け入れてもらえないことがあるのです。
 消費者が求める品質とは何かを見つけるには、消費者から離れず、その声に耳を傾け、その変化や多様化で変わりゆく常識を探り続けるしかないのです。
 


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