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プロフィール

栗田 剛志

Author:栗田 剛志
横浜在住の駆け出しコンサルタントです。
真の士(サムライ)を目指して、刀を磨き続けます。
「刀は錆びていないか・・・」
自問自答の日々です。
父親の興した会社を引き継ぎ、世の中の中小・小規模事業者を同士としてサポートしていきます。

営業力強化の支援
マーケティング戦略立案
店舗運営管理
販売員のマネジメント
ロジカルシンキング
を得意とします。

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237:【楽しい職場の作り方】

2010/06/28 (Mon) 06:00
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               日経ビジネスに見る「経済先読み・解読」 047号
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                  「日経ビジネス2010年6月28日号 no.1547
            『日本一楽しい職場~「もしドラ」を超える現実があった』」より

 「もしドラ」というベストセラーをご存じでしょうか。
 『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』というドラッカーの組織論をかみ砕いた入門書です。
 この特集では、この「もしドラ」がなにゆえのベストセラーなのかということを、職場の荒廃や組織作りの答え探しにあるのではないかと投げかけています。
 日々、経営者の方々や現場のリーダーを接していて、組織の活性化は喫緊の問題です。私個人としては、「もしドラ」もなにもないと思うのですが、このベストセラーの購入層が中高年であると考えると、現場のリーダーはこの本に何かしらの答えを求めているのかもしれません。
 売上不振やコスト削減の圧力によって、ムダの名のもとに余裕までもが取り除かれています。現場から聞こえてくるのは、「笑い声」か「溜息か」。
 強い組織、みなさんが目指す組織とは、どちらでしょうか。

 人の入れ替わりが激しい理美容業界において、極めて離職率が低い美容院があります。北九州市周辺にある「バグシー」の店舗運営の基本は、従業員による自主運営です。店の内装などは店のスタッフが決めることはもちろんのこと、スタッフ間で上下関係は作らず、賃金制度に取り入れていた成果主義の考え方は大幅に縮小し、教育制度も一新しました。
 美容院では、基本的に終業後に居残って無給で先輩から教えを請うものですが、成果主義を導入している限り、この指導方法は「自分のライバルを育てる」ことになります。そこで、この美容院では、研修専門の施設を建て、就業中に教育が受けられる体制を整えました。
 従業員の手荒れを防ぐために水道に浄水器を備え付け、タオルの洗濯は専門業者に依頼しています。そのほかにも、従業員の声に応えて様々な取り組みをしているのですが、なぜここまでするのでしょうか。
 この取組を行う15年前までは、今の状態とは全く逆のことをしていました。ガチガチの成果主義を取り入れ、この社長さんが店舗に現れると美容師さんは怖くてなにもできなくなってしまうほどの恐怖政治を敷いていました。結果的に美容師さん達が離れて行ってしまい、事業は立ち行かなくなりました。
 「もう従業員さん達に裏切られたくない」
 そこでこの社長さんが目指したのは、それまでの逆張りである徹底したES(従業員満足)を追求する経営です。
 こうした経営は売上を生まないコストがかさみ、非効率なものに映りますが、この美容院の結果は逆でした。従業員の高いモチベーションが「サービス」という商品の水準を高め、売上も伸び続けています。

 「竹中工務店」が行っている大阪・香里園の建設現場は一風変わっています。
 現場の作業員が使う仮設トイレはシャワー付きのきれいなトイレで、休憩所は椅子ではなく、畳が敷かれています。その横には小さいながらもゴルフ練習場があり、定期的に落語の講演やバーベキュー大会といったイベントを開催しています。
 ここの現場では、ラジオ体操、作業内容の説明、新しく現場に入った職人の挨拶といった朝礼時に、縦列に整列した職人がお互いに肩をもみあいます。その後、所長のたたく太鼓の音とともに、現場に出ていきます。
 何から何までおかしな建設現場なのですが、この所長さんが取組んだ現場はすべてが黒字化しています。
 「現場は宇宙ロケットを作る人間ばかりで回っているわけではない。一人ひとりが100%の力を出し切る。それで御の字なんだ」
 この所長さんが言うように、労働集約型の建設現場で利益を上げるには、作業員一人ひとりにモチベーションがものをいいます。いかに職人さんたちに気持ち良く働いてもらえるか。それが利益に直結するのです。
 この所長さんは、こうも言っています。
 「職場の雰囲気を作るのが所長の仕事。それさえできれば、監督がアホでも現場は回る」
 だからこそ職人さんを盛りたてようと、上記のような様々な取り組みを行っているのです。
 短期的なコスト増を厭わずに職人目線で現場をつくることで、多様な人々をまとめあげるという難しいことができるのです。

 博多にある「ウィズ・ザ・ スタイル・フクオカ」は、笑顔の絶えない現場が明るく楽しい空気感を作りだし、それが顧客に伝わることでリピート客を呼び込んでいます。
 その源泉は、従業員の間で交わされる途切れることのない会話、誰にでも与えられる挑戦の機会、徹底した顧客目線にある理念の共有、という3つです。
 また、チームの温度を下げないために、3つのことを実践しています。
 仕事場のドアを開ける前に自分のテンションを1度上げること、常に仲間をモチベートすること、どんな会話も否定から入らないこと。
 たったこれだけです。まったく難しいことはありません。この哲学のもとにこのホテルのウエルカム感が醸し出されるのです。

 私は、サラリーマン時代に百貨店で働く販売員さん達をマネジメントしていました。繁忙期に多い時で100名以上の販売員さんと接していました。その時に最も強く心がけていたのは、販売員さん達がどうしたら気持ちよく働いてくれるかどうかでした。
 最終的にお客様と接して販売してくれるのは販売員さんです。「売れ、売れ」といくらけしかけても実際に動くのは彼女達であり、仮にその場は思い通りに動いていてくれたとしても、私が現場を離れた後はどうなっているかわからないのです。
 私が彼女たちに語りかけたのは、「どうやって売るか」ではなく、「どうしたら売りやすいか」でした。彼女たちの意見をくみ取ったあとは、会社と交渉してそれをいかにして実現するかに注力しました。すべてがうまくいったわけではありませんが、彼女たちを信じて行ったことで期待を裏切られたことは一度もありませんでした。
 気持ちよく働いてくれることで、いつもより1個でも多く売ってくれれば、私としてはOKだったのです。

 働きやすい環境を整える。
 がんばれと圧力をかけ、成果主義による報酬でのコントロールよりも、多少コストがかかろうと、従業員さんを信じて働きやすい環境を与えることの方が業績向上には手っ取り早いのかもしれません。
 従業員さん達を信じてやってみてはいかがでしょうか。

 今週の名言:およそ事業をするには、まず人に与えることが必要である。
 それは、必ず後に大きな利益をもたらすからである。 ~ 岩崎弥太郎
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テーマ : ☆経営のヒント☆ - ジャンル : ビジネス


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