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栗田 剛志

Author:栗田 剛志
横浜在住の駆け出しコンサルタントです。
真の士(サムライ)を目指して、刀を磨き続けます。
「刀は錆びていないか・・・」
自問自答の日々です。
父親の興した会社を引き継ぎ、世の中の中小・小規模事業者を同士としてサポートしていきます。

営業力強化の支援
マーケティング戦略立案
店舗運営管理
販売員のマネジメント
ロジカルシンキング
を得意とします。

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284:【森に行ってきます】

2010/08/30 (Mon) 06:00
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               日経ビジネスに見る「経済先読み・解読」 055号
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                 「日経ビジネス2010年8月23日号 no.1555
                『林業再生への道~なるか25万人産業』」より

 皆さんは最近、森に入ったことはあるでしょうか。
 日本の国土の7割弱を占める森は、日本にとってとても重要な資源です。しかし、森林比率はフィンランドに次ぐ世界第2位であるにも関わらず、林業は衰退の一途を進んでいます。
 原因は商売にならないこと。
 森に入り、木を切って売ったところで、外国から輸入される木材の影響で大した売上にならないのです。
 日本の代表的な国産材木であるスギの丸太価格は1980年に1㎥39,600円だったものが、2009年には13,000円にまで下落しています。
 山に価値が無くなってしまったのです。
 斜陽と言われる産業は再生できるのか。
 今週の特集は、壁にぶち当たっている林業が復活できるかどうかの可能性を探ります。

 丸太の生産が衰退しているのは、日本だけなのでしょうか。一見すると、2次産業のように人件費の安いアジア諸国から流入する安い外材に負けたといったイメージを持つのですが、どうやらそうではないようです。
 ドイツなどの欧州の先進国諸国は丸太の生産を安定的に伸ばしており、立派な産業として継続しています。その差は、生産性。機械化が進む欧州では、1人当たりの木材生産量が2,000㎥から10,000㎥にも及びます。それに対して日本では、年間で1人当たり300~500㎥しか伐採できていません。
 とんでもない差です。価格に置き換えると、欧州の売上高を1億円とすると、日本は500万円にしか過ぎません。 話にならないのです。

 そんな林業でも、今チャンスを迎えています。
 世界で有数の木材供給国であるロシアが輸出税を5%から25%に引き上げ、輸入価格が引き上げられました。また、中国やインドなど成長著しい新興国での需要が伸びていて、日本自体が国外から木材を調達することが難しくなっているのです。
 また、戦後に各地で一斉に植林された人工林の樹木が樹齢40年から50年を迎えており、伐採の好タイミングなのです。
 このチャンスを活かさない手はありません。

 群馬県にある「桐生林業」では、木材生産からログハスの建築・販売などを手掛け、年商2億円の企業です。その特徴は、若い従業員。15名の社員のうち、10名が20代から30代の若者です。
 林業に携わる人口は約4万人。平均年齢は50歳で、3割以上が65歳以上と、農業など他の1次産業を同じ構造です。高齢化が著しく、人材の不足が問題となっています。
 衰退する産業の大きな特徴として、賃金が安いことが挙げられます。「桐生林業」は、生産性が低く付加価値もつけにくい産業であるこの林業で経営革新を進め、年収1,000万円を稼げる職種にしようとしています。
 その方法は、販路の拡大。大手の製材会社と業務提携し、価格が不安定な木材市場を通さずに、直接この製材会社に納めることで、利益率を改善しました。
 また、作業効率と安全性を確保するため、1億円を投じて林業機械を3台から15台に増やしました。
 若手でも頑張ればよい収入が得られ、働く環境や生産性を高める工夫で人を集めています。

 京都府南丹市にある「日吉町森林組合」では、日雇いが主流であった作業員を社員化し、雇用を安定させることで労働意欲を高めることに成功しました。
 伐採作業にトヨタの見える化方式を応用し、ひとりあたりの伐採量を日次・週次で管理しています。
 「効率化・機械化を進めれば、山はきちんとカネになる」
 理事の湯浅氏はこう言っています。
 農業と同じ構造です。

 資源に乏しい日本において、森林は貴重な資源です。森は、材木を生むだけでなく、水をきれいにし、二酸化炭素を吸収します。間伐材は、木材チップに加工することで燃料となり、バイオマス発電が可能となります。
 木材を利用した家具、住宅、製紙など関連産業を考えると、すそ野はとても広い産業なのです。
 林業が衰退したのは、そこにビジネスとしての考え方や、合理化・生産性の向上を追求する土壌がなかったからだと思います。
 時代遅れと認識される産業でも、創意工夫次第で生まれ変わることができるのです。
 雇用の創出、地域の活性化、資源自給率の向上。この3つを成し遂げられる産業が他にあるでしょうか。

 「生きている森で持続的にビジネスをするには、科学的な数値をもって、きちんと経営をしなければならない」
 林業を200年続けている三重の「速水林業」9代目、速水代表の言葉です。

 私も横浜市のボランティアで時々森に入ります。横浜市の水源である道志村の森で、間伐材を収集し、森を生き返らせるお手伝いをしています。
 作業をしながらいつも考えることは、「私の持ち得る知識やノウハウで森を通じた社会貢献ができないだろうか」ということです。
 森で雇用を創出し、地域を盛り上げるお手伝いができたら最高です。

 来月、また森に行ってきます。

テーマ : ☆経営のヒント☆ - ジャンル : ビジネス


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