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栗田 剛志

Author:栗田 剛志
横浜在住の駆け出しコンサルタントです。
真の士(サムライ)を目指して、刀を磨き続けます。
「刀は錆びていないか・・・」
自問自答の日々です。
父親の興した会社を引き継ぎ、世の中の中小・小規模事業者を同士としてサポートしていきます。

営業力強化の支援
マーケティング戦略立案
店舗運営管理
販売員のマネジメント
ロジカルシンキング
を得意とします。

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278:【社長の決めたことを言われた通りこなすのが社員の仕事なのか】

2010/08/23 (Mon) 06:00
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               日経ビジネスに見る「経済先読み・解読」 054号
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                 「日経ビジネス2010年8月23日号 no.1554
        『100年企業が経営書で変わる~ツネイシホールディングスの挑戦』」より
    

 少々長いタイトルになってしまいました。
 中小・小規模企業の大半が、優れた社長のもとに人が集まり、その社長の決断や行動力によって、いくつもの荒波を乗り越え事業を成り立たせています。
 日々、たくさんの社長さんとお会いしお話する中で、やはり事業を興し、発展させ、継続していることは並大抵のことではありません。それを実践している社長さんは、まさしくスーパーマンです。
 発展した企業の姿は、商売の勘どころに優れ、時代の先を読む力で先手を打ち続けた結果です。
 ただ、このところの不況で、状況が一変しています。
 今までうまくいっていたことがうまくいかなくなり、社長個人の力で打開できなくなってきています。
 企業経営において課題は尽きません。その課題が多種多様化して、従来の経験則や勘では乗り越えられなくなってきているのです。
 では、何に頼ればいいのでしょうか。
 それは、一緒に働く社員さんです。
 社員さん自らが考え、動き、その英知を集結させることによって乗り越えることができるのです。
 今回ご紹介するのは、仮説をたて、検証し、また仮説を立てるという反復運動を社員さん一人ひとりが実践している会社です。

 広島県福山市に造船業を中心とした「ツネイシホールディング」というグループ会社があります。
 この会社、創業から100年たっており、連結の売上高は2574億円、営業利益率は10%弱を誇る優良企業です。
 「100年前に道も商店もない寒村で創業し、好不況の荒波に洗われ続けた同族会社」と聞いて皆さんはどのような印象を受けるでしょうか。
 強烈なトップダウン、社長が決めたことに右向け右、重要なポジションは一族で固め、情報は閉鎖的。こんな感じではないでしょうか。
 事実、29歳で社長に就任した現社長までは、まさにこのような感じだったそうです。社長一人に向ってすべてが動いていました。
 「社長が決めた事を、言われた通りにこなすことが社員の仕事であり、それ以上を求められることはない」
 このような社風が、一冊の経営書で変わり始めました。

 「ツネイシホールディングス」では、経営書を指定図書として、その内容の「要約」と、書かれている理論を自社に当てはめる「示唆」を発表する研修を行っています。
 幹部向けの「エグゼクティブ・マネジメント・プログラム」、一般社員向けの「グループワーク」という2つの研修があり、両方ともこの「要約」と「示唆」を実施します。
 取りあげられる図書は、なんとポーターの「競争優位の戦略」です。ご存じのない方もいらっしゃると思いますが、メチャクチャ分厚くて、内容は難解で、読むだけでも一苦労する本です。
 「なかなか理解できず、全然前に進まない。油の中を泳いでいるような感じだった」
 私もこの本を読んで苦労した1人なので、このコメントはとても的を得ています。
 「経営学の偉い人、しかも外人さんが書いた本なんて、我々中小・小規模企業の役に立つわけない。時間をかけて苦労して読んでも、そんなに難しいのであれば理解することすらできないだろうし無駄に終わる」
 こう思われる方もいらっしゃると思います。
 この本のみならず、経営学自体が机上の空論であり、実際の経営をうまくいかせることなどできやしないと思われています。
 そうではありません。
 確かに、本を読んだだけでうまくいくことなどありません。経営学を学び、知識を身に付けただけでは、何の役にも立ちません。
 実践に結び付けなければならないのです。
 その有効性を、この「ツネイシホールディングス」が証明しています。100年企業が実践しているのです。説得力があります。

 やり方のポイントは、必ず理論を自社に当てはめる「示唆」を行うことです。理論を理論で終わらせてはいけません。ここに十分時間をかけます。
 そして、仮説をたて、その仮説を検証するための事実をできるだけ集めるのです。集め方は、足を使います。必ず自ら現場に足を運び、自分の目で事実を確認します。そこに一般論が入りこむ隙はありません。
 たてた仮説の有効性を検証するために、「ボイス・オブ・カスタマー」(顧客の声)を集めます。
 「仮説を立てるために考え抜け。修行僧のように外へ出て、ボイス・オブ・カスタマーを取りに行け」
 ここにどれだけ時間と労力を割けるかどうかが、経営学や書籍で学んだことを机上の空論で終わらせないためのポイントとなります。

 この活動、やると決めたら制約をしてはいけません。考える社員を育てたいのであれば、覚悟を決めて徹底的にやる必要があります。
 課題を見つけ、仮説をたて、皆で解決していくという過程が人を成長させるのです。
 社長一人の力ですべての局面を打ち破るのは難しくなっています。
 今こそ、全員で考える経営を実践することが新たな底力になっていくのです。
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テーマ : ☆経営のヒント☆ - ジャンル : ビジネス


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