2010/11/30 (Tue) 06:00
昨日は、モノづくりの会社の社長さんとお話をしてきました。
その中で、社長さんは従業員の仕事に対する意識の低さを嘆いておられました。
いろいろと深く話をしていくと、ある点が気になりました。
「社長、普段従業員さんとどのような対話をしていますか」
私がこう聞いた時、この社長さんは「はっ」と気付かれたようです。
一方的に話をするばかりで、そこには、「対話」というものがなかったとのことについてです。
現場におりて、「なんか困ってることないか」と声をかけるだけでいいのです。
最初はぎこちないかもしれません。
突然言っても、なんの反応もないかもしれません。
それでも毎日続けてほしいのです。
対話が始まれば、必ず何かが変わります。
社長自らも、困っていることを従業員さんに話せばいいのです。
「今、これで困ってるんだけど、どうすればいいかな」と。
先日、同業の会社でやりきれなくなった仕事が回ってきたそうです。
頼みこまれた社長さんは、その仕事を引き受けました。
ただ、社長さんのところでやるにしても、時間外で処理するしかありませんし、
時間外で働いてもらえる人も限られています。
そんな状況にあって、パートさんからこんな声が出たそうです。
「分担して家に持って帰ろうよ。家で作業をすれば明日の朝に間に合うよ」
仕事をやりきれずに頼み込んできた会社の従業員さんは、その言葉に驚いていたとのことです。
「こういった従業員さんばかりではない、これはほんの一部の人だ」と、社長さんは言っていましたが、
これだけ意識の高い従業員さん達が集まる職場ですから、
社長が対話を始めれば、必ず良い反応が返ってくると思います。
難しいことなどありません。
「対話」から始めてみましょう。
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