2011/09/30 (Fri) 06:00
新しいお仕事です。
とても歴史のある和菓子屋さんをお手伝いすることとなりました。
脈々と受け継がれる暖簾と伝統、技と価値。
何年も続いているということは、多くの人に愛され、売れ続けている証拠です。
一方で、和菓子屋さんの多くが、今とても厳しい状況に置かれています。
基本となる菓子に、歳時記に合わせた風味やデコレーションをしただけでは、売れなくなってきました。
それはなぜか。
由緒あるブランドコンセプトが時代に合わなくなってきたからです。
歴史は歴史です。これは変えられません。伝統も受け継ぎます。途絶えさせるわけにはいきません。
しかし、コンセプトは変えられます。歴史や伝統を基に、時代にあったコンセプトを作っていく必要があります。
ここを怠ると衰退することとなります。
私の知っているある和菓子屋さんは、もう一度コンセプトを見直そうと、自らの強みを振り返るところから作業を始めています。
自分たちの存在意義とは?
お客様から求められていることは何なのか?
これまでお客様に愛されてきた理由は?
そこを掘り下げると、自社の本当に強みを見出すことになります。
伝統ある商売をしているからこそ、強み自体が当たり前となり、見失ってしまうのかもしれません。
「なぜ、買っていただけるのか」
ここをもう一度掘り下げてみるところから始めたいと思います。
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