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プロフィール

栗田 剛志

Author:栗田 剛志
横浜在住の駆け出しコンサルタントです。
真の士(サムライ)を目指して、刀を磨き続けます。
「刀は錆びていないか・・・」
自問自答の日々です。
父親の興した会社を引き継ぎ、世の中の中小・小規模事業者を同士としてサポートしていきます。

営業力強化の支援
マーケティング戦略立案
店舗運営管理
販売員のマネジメント
ロジカルシンキング
を得意とします。

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1015:【島に学ぶ】

2013/09/09 (Mon) 06:00
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               日経ビジネスに見る「経済先読み・解読」 206号
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                 「日経ビジネス2013年9月9日号 no.1706
           『伊豆諸島に学ぶ日本再生策~そこには30年後の未来がある』」より

今年の夏は、島から島に渡り歩く旅をしました。本州から四国に行くため淡路島に立ち寄り、四国から九州に向かう際には、しまなみ海道で向島・因島・生口島・大三島・伯方島・大島を通り、最後は、博多からフェリーで壱岐に渡って2泊しました。
私の第二の故郷である壱岐に行ったのは、15年ぶりとなります。前回の渡島は、ばあさんの葬式に参列するためで、とても寒い冬でした。
久しぶりの壱岐は、新しい道が出来ていたり、信号が増えたり、きれいな公園ができたりしていましたが、15年間時が止まってしまっているような場所も数多く残っており、島内を車でしばらく走れば、どの道がどこへ続くのかをすぐに思い出すことができました。
しかし、現実には確実に15年の月日は経過しており、人も間違いなく15年分歳をとっています。家屋や施設も老朽化し、人口も減っています。
よそ者にとっては、「懐かしい」で済むことも、島にとっては厳しい現実であり、このまま指をくわえて待っていれば誰かが解決してくれるものでもありません。
そんな島が抱える問題への取り組みが、これから間違いなく直面する日本全体の様々な社会問題を解決するためのヒントになるのではないか。
これが、今週の特集です。

日本経済が中長期的に繁栄するには、クリアすべき難題が少なく見積もって7つあります。「少子化」「教育問題」「高齢化」「新産業育成」「資源不足」「災害対策」「環境問題」の7つです。
いずれも人口動態的かつ地政学的に避けられない構造的課題であり、決定的な解決策は見出されていません。
しかし、これら7つの課題に対して既に直面しており、しかも一定の解決策を打ち出している地域があるのです。それが、他ならぬ伊豆諸島です。
例えば、「少子化」の問題です。この8年で幼児が3倍に増え、若者移住が相次ぐ島があります。それが伊豆諸島の中の利島です。人口311人、173世帯のこの島で、8年前に7人だった未就学児は21人にまで増えました。
利島の若返りへの成功は、島外からのIターン者とその子供たちによって実現したものです。今では、311人いる島民の半分以上を元・島外者が占めます。
若者がこの島に移り住む理由は、3つあります。
ひとつ目は、制度面で子育て世代に優しいことです。子育て世代において最も不安なことは、経済面です。利島では、1人産むたびに50万円の出産助成金が支給されます。厚生労働省が定める出産育児一時金の42万円を上回っています。
学校の給食費も村が半分負担します。子供の数や収入に制約はありません。
ふたつ目は、治安が全国トップクラスであることです。子供が巻き込まれる事件が後を絶たない今、利島では、311人の島民全員が家族のようなもので、子供が一人で遊んでいても、どこかの家の大人がほぼ確実に見守ってくれます。
他人の子供を叱る習慣もまだ残っており、いじめや不良化の確率が極めて低いものとなっています。
みっつ目は、よそ者にも安定した職を開放することです。他の島の場合、よそ者が島内で仕事を探そうとすると、働き口はツアーガイドやタクシーの運転手など、景気によって収入の変動が避けられない職ばかりです。
一方、利島では、農協や役場、診療所、保育所といった公的機関などの安定した職業に島外者が就けるようになっています。
利島の移住戦略が成功している理由は、島側の「骨を埋めてもらう覚悟で、本気で島に来てもらおうとする姿勢」にあると言えます。
これを国の問題に置き換えてみると、「移民政策を促進せよ」ということとなります。例え日本人の子供の数が減ったとしても、海外から優秀な人材が訪れ、子を産み育てれば、少子化が避けられ市場の縮小を緩和することもできます。

「資源不足」についてはどうでしょうか。
新島は、高度成長期からバブル期にかけて若者がこぞって訪れ、「ナンパ島」と呼ばれていました。ディスコが作られ、フェリーで運んだバイクで若者が島中を暴走することもありました。そんな新島も、失われた20年によって鎮静化し、今では釣り人やサーファー以外からは忘れられた存在になりつつあります。その新島が、世界的にも希少な、ある工業資源の島に変貌しているのです。
新島の海岸を埋め尽くしている真っ白な砂。その砂は、世界でも希有な鉱石である「コーガ石」です。
スポンジ状のガラス質でできたコーガ石は、のこぎりでも切断でき加工が容易であるにも関わらず、耐火・耐酸性に優れ、劣化しにくい特徴があります。
木材と一般的な石材の両方の良い面を持ち合わせており、水にも浮くという珍しい鉱物なのです。
新島の埋蔵量は推定10億トン以上と言われています。コーガ石自体は、イタリアのリバリ島でも産出可能ですが、建築材料など工業資源として産業化できる産出量を持つのは、世界で新島だけとなっています。
離島の多くが抱える問題として、資源難があります。レギュラーガソリンを買えば、リッター200円は覚悟せねばならず、水の確保すら難しい状態です。新島では、このコーガ石の加工・外販によって外貨を稼ぎ、不足資源の確保を目指しています。
日本全体を考えると、輸入依存率が99%を超える石油などのエネルギー資源はもちろん、鉄鉱石や銅などの鉱物資源も大半を海外に頼っています。一方、未知ではあるものの、メタンハイドレートやレアアースといった新たな資源が足元に大量に眠っているのも現実です。新島の資源戦略に学ばない手はありません。

その他にも、「教育問題」については、社会の落後者となってしまった子供を救う大島の高校にヒントがあるとし、「高齢化」には、八丈島で盛んな椰子の木栽培のように、高齢者への仕事の創造が必要であると説いています。
面積が狭く、人口も限られている島では、「どこかの誰かがやってくれる」では済まないことがたくさんあります。問題を解決するには、顔の見える誰かが動かなければならず、誰かが動けば、それを支えなくてはなりません。
企業でもそうではないでしょうか。小さい企業であればあるほど、社内の誰かがいつの間にかやってくれることなどなく、気がついた人が動き、周囲はそれを人任せにせず、後押ししなければならないのです。
小さな島は、私たち中小・小規模事業者の鏡なのかもしれません。

今週の名言:深海にいきる魚のように自ら燃えなければどこにも光はない ~ 明石海人

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テーマ : ☆経営のヒント☆ - ジャンル : ビジネス


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