2010/10/13 (Wed) 06:00
昨日は、農商工連携の研修の一環で山梨県まで農業体験にいってきました。
大豆を栽培している農家さんを訪問し、大豆畑の草むしりをしました。
広さにして、50m×50mくらいの畑に、30cm間隔で大豆が植えてあります。
大豆といっても、ぴんと来ないかもしれませんが、要は枝豆です。
茎や枝、葉っぱのついた枝豆がたくさん畑に植わっているイメージです。
もうすぐ収穫を迎えるのですが、刈り取る際に雑草が混じると、
緑色が付着してしまい、大豆の等級が落ちてしまうそうです。
そうならないためには、シーズンに、3,4回雑草取りをしなくてはなりません。
地面にしゃがんで、ひたすら草むしりです。
地道な作業です。1時間もすると、嫌になります。
ただ、嫌だからと言ってやめるわけにはいきません。
大豆の植わっている畑はここだけではありません。
このような大豆畑が、他にもたくさんあるのです。
気の遠くなるような作業です。
この畑から収穫された大豆がいったいいくらになると思うでしょうか。
およそ54,000円だそうです。
1年間、これだけの手間をかけて、54,000円ほどにしかならないそうです。
耳を疑いました。
この事実に愕然としました。
これでは、市場から求められていない、本当はやるべき仕事ではないのではないかと思います。
生産性うんぬんの問題ではありません。
「日本国内での農業とは、いったい何なんだろうか」
帰りのバスの中で、ずっと考え続けましたが、結局のところ答えはでませんでした。
問題の根は深いです。
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